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特別定額給付金オンライン申請リポート

特別定額給付金オンライン申請リポート

R2.5、6、7月FACEBOOK投稿分より

当事務所の所長藤戸が 特別定額給付金のオンライン申請に挑戦!

何事もやってみなきゃわからない!

やってみて分かったことや問題に感じたことをリポートしました。

特別定額給付金オンライン申請

今日から私の住んでいる東京都中央区の特別定額給付金の申請受付が開始されました。

早速、試しに自分の申請をしてみましたので極簡単にレポートしておきます。

0)準備

マイナンバーカードと通帳やキャッシュカードの画像が有ればOKです。私の場合はノートパソコンで申請を行いましたが、スマホでも大丈夫です。
マイナンバーカードをカードリーダにセットし、暗証番号(4種類有るので要注意!)を再確認。通帳やキャッシュカードの写真を撮ってPCにセットしておきます。
ただ、マイナンバーカードには住所、氏名、生年月日等は入っていますが、管轄する省庁が違うため郵便番号は入っていません。憶えていない方はご注意下さい。

1)サイトを探す。
Googleで「東京都中央区 給付」と入れるとすぐに見つかりました。ずっと読み進むと、必要な環境や必要な資料のことが判ります。
中央区の場合、ページの下の方に「オンライン申請は、こちらのサイトからお願いします」というリンクが貼ってあり、これをクリックすると国が設けたと思われる特別定額給付金サイトに飛ぶようになっていました。マイナンバーの仕組みを判っている方は「なるほど!」ですが、そうではない方は「あっちこっち飛ばされた感」を持つのかもしれません。

2)実際の入力
サイト内を進むうち、入力に必要な環境は自動的にチェックしてくれますので、とりあえずそのまま進みます。私の場合「マイナポータルAPのインストールがされていません」と言うメッセージで止められましたが、その後はウェブサイトの言うままに入力すれば完了する、と言った感じでした。
個人の情報はマイナンバーカードから自動的に入力され、ここで暗証番号が必要になります。その後、自分以外の世帯内の家族名、金融機関名や口座情報などを入力し、画像を添付すれば終了。資料が足りない、判らない場合などは、入力の途中で保存しておき、後から再開することも出来る仕様になっています。
入力が終わるとマイナンバーカードで電子署名(ここで別の暗証番号が必要)し、送信。すると控え書類をダウンロード出来るようになりますので、しっかり保存して終了。
所要時間は約15分でした。

3)注意点
最初にも書いたとおり、マイナンバーカードには4種類の暗証番号がセットできるようになっており、今回の申請にはうち2種類を使用します。この入力を5回連続して間違えてしまうとカードにロックがかかり、市区町村役場の窓口でロック解除して貰わないと使えなくなってしまいます。
私もロックが掛けられてしまったことがあり、区役所も手際が悪く、解除されるまで何度も窓口に通いました。
今は役所も慣れたことと思いますが、ロック解除希望者が殺到し、酷い時は窓口が8時間待ち(!)なんてことがあるらしいので、本当に注意が必要です。

4)感想
サイト自体は、国が急ごしらえで作成したものとしては大変よく出来ています。ただ、マイナンバーカードのセキュリティについて散々話題になったこともあり、暗証番号が4種類もあり、うち最後の署名用の暗証番号は「英数字6文字以上、16文字以下」と長く、今後も入力間違いが多発すると予測されます。簡単便利なマイナンバーカード、だったはずなのですが、ね。

オンライン申請のその後

私の給付金は申請後45日経過してまだ振り込まれてきません。

今までの顛末は以下の通り。

5月15日。
住所のある東京都中央区の広報誌に「特別定額給付金はできるだけオンラインで申請してください」とあったので、テストを兼ねて自分の分の申請作業を行ってみました。
申請後、すぐに「ぴったりサービス」と言うところからメールがきました。
「ぴったりサービス??」となる方が多いと思いますが、これは地方公共団体の提供する行政サービスを取りまとめたサイトで、内閣府が運営しているものです。それにしても内容も判らずセンスも悪い、変なネーミングだと思いませんか!

5月21日
「できるだけ郵送での手続きをご利用ください」という文言が中央区のウェブに記載されました。

5月26日
「ぴったりサービス」から、自治体で受領した旨のメールが到着。自治体にデータが届くまで12日間かかったってことでしょうか?

6月5日
「オンライン申請は6月14日で受付を終了します」「郵便での申請締切は8月21日」の文言が区役所のウェブに。

そのまま現在に至ります。

「多くの自治体ではオンライン申請された申請書や添付資料は、一度すべてを紙にプリントアウトしてからチェックする体制」だと報道されています。

幸い、特別定額給付金が貰えないと困る訳ではないので、着金は遅くてもかまわないのですが、首都東京の特別区がこれほどローテクでは非常に問題ですねぇ!

オンライン申請のその後のその後

7月6日
「口座確認書類が判別できません」との通知が!当初はスマホでキャッシュカードの写真を撮って送ったのですが、ことによると白黒で紙に印刷して確認しているため見えなかった、と言う可能性もあるため、今度は通帳の裏表紙の写真を送りました。
6月半ばまでに紙で申請した方は殆ど振り込みがあったようなので、オンライン申請は後回しにされていたのかもしれません。

7月7日
 「通帳の写真が当初申請した振込口座と違う」「どちらにしますか?」との連絡。当初指定したのは通帳無し契約の口座なので慌ててキャッシュカードをコントラスト強くして撮り直し、2度目に指定した方の金融口座を改めて文面に記入して送信、自分自身の事はバタバタです。
不十分なシステム下、不足がちであろう資料の中の作業、役所の方々には頭の下がる思いですが、既に申請してから二ヶ月近く。支給を待ちわびる方にとっては、この遅さは致命的かもしれませんね。

また世の中には、私には理由は解りませんが、マイナンバーと金融口座等を紐付けることを極端に嫌がっている方が居られ、なかなかマイナンバーカードの普及も進みません。

ならばいっそ今後の給付金等の支給はマイナポイントで行えば、劇的に早く処理が済み、マイナンバーカードから他の金融機関に移行出来るようにすれば万全ではないでしょうか?
その場合、マイナポイントを引き換えない方には役所(例えば税務署とかw)の方が親切に引換方法などを説明して回る、と言うのが良いと思います。
さて!楽しみにお待ち申し上げましょう。

オンライン申請から見えたこと

結果としては、給付金は7月17日に指定口座に振り込まれていました。オンライン申請を行ったのが5月15日だったので、約2か月かかったことになります。

ただ、当初口座番号の確認用に添付した写真がなぜか見えなかったらしく画像を再送信したりしていたので普通以上に時間が掛かったものと思われます。これでは何の参考にもなりませんでしたね。

給付金の使途について。我が家では私も息子達もコロナ騒ぎの影響の少ない職種で働いており、直ちに生活が困窮する事も考えにくく、全額を被災地等に寄付することも考えましたが、「寄付は各人の勝手」ということで、最近あちこちガタが出始めていた食洗器やIHクッキングヒーターなどキッチン周りの改装に使用しました。

特別定額給付金は、年金生活者、公務員、生活保護受給者、果ては受刑者など、新型コロナ感染症によって収入に影響を受けない層までを対象とした非選択的な給付金です。

ところが、他の助成金や給付金と同様、我が国の制度は「申請しなければ受給できない」という致命的な欠点を有しており、いまだに前時代的な人的作業によって支給までの作業が行われています。

いうまでもなく、マイナンバーカードの取得が義務化されていれば、日本国居住者全員に即時マイナポイントが付与され、さらにマイナンバーと金融口座の紐づけが事前に出来ていたなら、直接振り込みやポイントの現金化も簡単だったと思われます。

マイナンバーカードと健康保険証との一体化は決まっていますが、縦割り行政(これは個人情報保護等には有効です)を横断的にカバーするマイナンバー(マイナンバーには他の個人情報は含まれない)がもう少し普及していたら給付金や助成金の金額や種類だけでなく、支給までのスピードも世界最高レベルだったでしょう。技術も予算も有する我が国なのに、このシステムの遅れは、本当に残念!個人的な感想まで。

所長 藤戸

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